研修視察で学んだサステナブルな大豆生産

 ソイオイルマイスター検定に合格したキユーピーの市田大樹氏に、受験の経験談や、アメリカで大豆生産・流通を見学した研修視察について聞きました。

 

ソイオイルマイスター/

キユーピー 研究開発本部

市田大樹 氏

 

大豆油と大豆の知識を得て合格

 仕事ではマヨネーズなど調味料の研究開発を担当しており、製品に使用する植物油の幅広い知識が求められます。そこで大豆油と原料の大豆に関して体系的に学ぶことができる、ソイオイルマイスター検定を受検しました。

検定のための主要な資料はウェブ上に公開され、通勤や移動時間などの空き時間を活用して勉強しました。大豆の起源、機能や効能、農法からおいしい料理法まで、業務だけでなくプライベートにも活用できる広範な知識が得られ、楽しく学習できました。学習を通して、アメリカの農場は家族経営が多く、環境に優しい農法を徹底して取り入れていることを知り、新たな気づきを得られました。努力の甲斐もあり、検定を取得することができました。

 

日本の食を支えるアメリカ大豆

 23年5月下旬、第3回検定以降の上位合格者によるアメリカへの研修視察が行われ、その一員として参加しました。まず、全米を代表する種子会社であるベックス・ハイブリッド社を訪問して、種子の製造・開発方法を学びました。次に訪れたケビン・ケリー農場は家族経営で、見学施設やツアーが設けられました。生産者第一の考え方、代々の経営者の思いを引き継ぐことが、サステナブルな農法につながっていると感じました。パデュー大学では、ドローンを活用した最新のテクノロジーを、コルテバ・アグリサイエンス社では農薬などの研究を視察し、同じ研究者として刺激を受けました。視察を通して、アメリカ大豆の生産関係者の取り組みにより、日本の食生活が支えられていることを実感しました。USSECは世界でSSAP認証の普及活動をしていますが、日本でも若い世代を中心にサステナビリティに対する意識が高まっていますので、当社でもこうした消費者の期待に応える商品開発を検討していきたいと考えています。

 ソイオイルマイスター検定は、日本の食生活について学ぶ良いきっかけになります。食品メーカーや関連業界の方だけでなく幅広い層の方に、ぜひチャレンジしてみてほしい検定資格です。

 

ベックス・ハイブリッド社での視察風景

 

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