アメリカ大豆で輝く納豆&豆腐 サステナブル企業を表彰     U.S. Soy Sustainability Ambassador Award

「アメリカ大豆サステナビリティ アンバサダーアワード」を受賞した小杉食品、青木食品の取締役にインタビュー。受賞の喜びや商品にかける思いについて聞きました。

 アメリカ大豆サステナビリティアンバサダーアワードは、アメリカ大豆輸出協会(USSEC)が、米国大使館、農務省と連携して設立。SSAP認証されたアメリカ大豆を使用して作られ、豆腐・納豆の日本一を決める各業界主催の鑑評会で選ばれた製品を、表彰することを目的としています。

 

 サステナブルな方法で生産されたアメリカ大豆と、それを原料にした日本一の大豆製品が一体となることで、製品の、おいしさとともに、「大豆が人と地球の健康課題に大きく貢献できる食材」であることを訴求。サプライチェーン全体に広く伝えることを目指しています。

 

アメリカ大豆サステナビリティアンバサダーアワード  小杉食品

安定供給と気候変動対策に信頼

 全国納豆鑑評会で「おちびさんつゆだく」が、アメリカ大豆サステナビリティアンバサダーアワードを受賞し光栄に思います。本品は当社商品のなかで売り上げ1位を誇ってます。特徴は、タレの量が当社比3倍であること。糸引きがよくおいしい納豆ですが、このタレにより糸切れが良くなるため、納豆が苦手なお客様にも大変好評です。この納豆を多くのお客様に供給するためには、大豆の安定的な仕入れが必要です。

 その点でアメリカ大豆は、長年の品種・土壌の改良研究により、品質が一定で、安定した生産性が強みです。一方で農作物を取り扱う食品メーカーにとっては、原料が受けうる気候変動が気になります。しかし、アメリカ大豆は、農地が広大でいくつもの州にまたがって生産されているため、一部が災害の影響を受けても他でカバーでき、供給が継続される点が安心です。

 サステナビリティの観点から、地球環境の保全に貢献するSSAP認証の理念にも共感していて、SSAP認証大豆を使う意義があると考えます。当社でも、SDGs活動の一環として、多様性に配慮したビーガン認証やハラル認証の取得、生産ロス削減への取り組みなどを行っています。

 

 納豆は、発酵食品、免疫力向上などのキーワードとともに、海外でも注目を集め、コロナ禍を経て海外への出荷量は2倍となりました。今後は、新たにアメリカ大豆を使った商品を開発し、海外展開することも視野に入れています。その際にSSAP認証マークは大きな強みになると考えています。






小杉食品
常務取締役
小杉龍弘氏

 

 

アメリカ大豆サステナビリティアンバサダーアワード  青木食品

SSAP認証マークで販売拡大

 「できたておぼろ豆腐」の受賞を誇りに思います。アメリカ大豆を愛情たっぷりと育てている現地の農家の方々と従業員に心から感謝します。アメリカ大豆の魅力は、粒がきれいに揃っている点です。粒にバラつきがあると、ニガリの投入量の調整が難しく味や固さが安定しません。安定した品質で消費者に届けられる点と、環境やトレーサビリティへの配慮が採用理由の一つです。

 当社はSSAP認証されたアメリカ大豆など、サステナブルな原料を使い、おからは廃棄ゼロで、製造工程・販売方法にもこだわっています。昔ながらのノンボイル製法で、大豆本来のうま味が楽しめる本商品の賞味期限は当日限りで、地域密着型で販売しています。こうして賞をいただき、本物の味わいを持つ商品が求められていることを確信しました。

 

 いまの消費者の購買要因は、ブランドよりも安心・安全な原料や、製法や作り手のこだわりではないでしょうか。当社の持続可能な取り組みに共感して、SSAP認証マークがついた豆腐を購入してくれるお客様が多数いました。サステナブルな原料と生産過程への日本人の意識は、日々高まっていることを肌で感じています。

 

 本賞へのエントリーは、持続可能な活動をする企業の証となり、受賞すれば社会的な信頼度も高まります。今後も環境保全や地域活性化を考慮し、地域に根差した成長を目指していきます。






青木食品
取締役専務
中内新策氏

 

 


SSAP認証の大豆で日本の食文化に貢献

 SSAP認証の大豆が日本の大豆製品に使われ、食文化の向上に貢献しているのを見て、とても嬉しく思います。今後も引き続き、USSECとの連携を続け、アメリカの大豆生産者と日本の食品業界との強い結びつきをサポートしてまいります。おめでとうございます!





米国大使館 
農産物貿易事務所 所長 
チャンダ・バーク氏

 


SSAP認証制度とは?

 2013年に策定された、環境への負荷が低く アメリカ大豆がサステナブルな方法で生産・管理された大豆であることを証明する認証制度。生物多様性やサステナブルな生産慣行、労働者の健康や人権、環境保全の継続的改善など、4つの基準に基づき認証されている。日本に輸入されるアメリカ大豆のうち9割にあたる約232万トンがSSAP認証大豆だ。

 



アメリカ大豆輸出協会
U.S. Soybean Export Council
https://ussoybean.jp/