「スマレジ」との連携により、卸・実店舗の在庫を一元管理 実店舗とECのポイントを統一し、顧客動向を把握

<導入の背景>

前システムではレジ機能の不具合が課題だった。卸と実店舗、ECを含めた在庫の一元管理を視野にシステム刷新を決意
 アパレルブランド「MICA&DEAL(マイカアンドディール)」をはじめ、服や雑貨の卸売・小売業を手掛ける株式会社DMC。実店舗に加えECも展開しており、全国各地のファンに支持されている。

 同社では、10年ほど利用していた業務管理システムがあったが、入れ替えを検討するきっかけの1つがPOSシステムの不具合だった。レジ機能が突然使えなくなる現象に悩まされていたという。

また前システムでは、卸と実店舗の在庫が連携していないことも課題だった。

丸山社長は、当時を振り返りこう語る。

「以前は、実店舗の在庫数を手作業で更新する手間がありました。店舗数を拡大しているところだったので、その分スタッフの負荷も大きかったんです。これを機に実店舗だけでなく、ECも含めた在庫の一元管理を視野にシステムを探しました」

 

<導入の決め手>

決め手は、卸・実店舗・ECにおける在庫の一元管理が可能なこと
1社で窓口が完結することも後押しに

 2019年に販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」と、スマレジ社のクラウドPOSシステム「スマレジ」の導入が決定。実店舗とECの顧客一元管理を見据え、ポイント・顧客一元管理システム「CROSS POINT(クロスポイント)」も併せて導入した。

また、複数 EC サイト一元管理クラウドサービス「CROSS MALL(クロスモール)」の存在も決め手の1つになったという。
丸山社長は、
「他では実現が難しそうだった、卸・実店舗・ECの在庫を一元管理できることが魅力的でした」と語る。
さらに
「以前から、周りの会社さんが利用していた『スマレジ』に興味を持っていたので、アイルさんのサービスが『スマレジ』と連携できることも大きかったです。複数のシステムを導入するなかで、基本的にはアイルさん1社で窓口が完結するのもスムーズでしたね」と続けた。

 

<導入効果>

システム連携により、卸と実店舗の在庫を一元管理
実店舗の在庫更新が自動で可能に
 「アラジンオフィス」と「スマレジ」の連携により、卸と実店舗における在庫の一元管理が実現した。

丸山社長は、

「以前は、実店舗の在庫の変動をPOSシステムから販売管理システムに反映させることができず、日ごとに売れた分の在庫数を手入力で消す作業が発生していました。今では『スマレジ』に商品バーコードを通すだけで、自動で在庫が更新され、業務負荷が削減されました」と笑顔を見せる。

すぐに在庫数が反映されるようになったことで、欠品防止にもつながっているという。

 

最小限のスペースでレジを利用できるようになり、売場のスペースを確保
日々の実績が外出先からでもリアルタイムに確認可能に

 課題となっていたレジ機能の不具合も解消された。以前は、セールの初日に突然レジが使えなくなり、復旧まで手計算で何とか乗り切るということもあったという。現在はストレスなく安心してシステムを利用できるようになった。

「スマレジ」はタブレットやスマートフォンをデバイスとして活用することが可能だ。同社では、導入をきっかけにPC型からタブレット型のレジに刷新している。

 

 「タッチパネルで直感的に操作でき、使いやすいですね。またタブレットは最小限のスペースで設置できるので、商品の陳列スペースをより広く確保できますし、すっきりとした内観を保つことができます」(丸山社長)

 

 実績や日報などのデータは、スマートフォンからも閲覧可能だ。そのため、外出先からでも各店舗の状況を確認できるようになった。

 

 日報には、その日の入店状況や商品の売上傾向などが記録されている。以前は店舗スタッフが手書きで記入していたが、現在はシステムに入力するだけで済むようになり、作業効率の向上につながっているという。

 

丸山社長は、

「手作業がなくなり、スタッフの負担も軽減されました。状況をリアルタイムに把握できるため、何か気になることがあればすぐに現場と相談でき、現場との連携も取りやすくなっています」と話す。

 

実店舗とECのポイントを統一し、顧客動向を可視化
顧客向けアプリの導入も実現 

 また「CROSS POINT」の導入により、実店舗とECの顧客情報が統一され、顧客動向も見えやすくなっている。

「コロナ禍を経てECで購入するお客さまが増えました。また最近では、商品を自身で持ち帰る手間を避けるため、店舗でカラーやサイズ感を確認し、実際に購入するのはEC、という傾向もよく見られます」(丸山社長)

 さらに「CROSS POINT」で顧客向けアプリも導入。顧客に合わせた情報発信が可能になった。

丸山社長は、

「『CROSS POINT』により、実店舗とECで共通してポイントを活用できるので、実店舗で購入して貯まったポイントを、ECで購入する際に利用するなど、チャネルをまたいだ販売促進も可能になっています 」と語る。

 

システム選定で一番重要なのは「サポート体制」

  システム選定にあたって最も重視しているのは、サポート体制だと丸山社長は語る。

「今はどのシステムも基本的な機能面にそこまで大きな差はないかと思います。だからこそ、日々の業務に使うシステムは、トラブルが起きてもすぐに対応してもらえるかが大事だと感じています」と実感を込める。

 

 「アイルさんは、導入前の打ち合わせから現在にいたるまで手厚く対応してくれているので、安心してお願いできています」と続けた。

 

<今後の展望>

アイルの複数EC管理サービスも活用
ECモールへの出店拡大により、自社のブランド力強化を目指す

 2023年7月から「CROSS MALL」の利用も開始している。今後「アラジンオフィス」と連携して活用していくことで、卸・実店舗に加え、ECも含めた在庫の一元管理を目指す。

 

 今後について丸山社長は、

「ブランドの認知度向上に向けて、ECモールへの出店もさらに拡大していきたいと考えています。ECモールをきっかけにブランドを幅広い顧客層に知ってもらい、自社ECサイトや実店舗への誘導を促すことで、自社販売をさらに強化していきたいです」と語る。

 今後もシステムを活用しながら顧客目線のサービスを提供し、さらなるブランド力強化を目指していく。

 

左:株式会社DMC 代表取締役 丸山 大介氏/右:株式会社アイル 酒井氏

 

<お問い合わせ先>

株式会社アイル マーケティング企画
〒105-0011 東京都港区芝公園2-6-3 芝公園フロントタワー
TEL: 0120-356-932 (お問い合わせ窓口 受付時間/平日 10:00~12:00、13:00~17:30)

URL: https://aladdin-office.com/

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