【BACKYARD FES.2016イベントレポート】 ネットとリアルをつなげる場。こんなお祭り、他にない。

 2016年4月23日(土)、複数のネットショップの管理業務を支えるソリューションCROSS MALLを提供する株式会社アイルは、表参道にあるCOMMUNE246で「BACKYARD FES.2016」を開催した。前回はカンファレンス形式で、CROSS MALLの利用者のみの参加というクローズの形だったが、今回はさらに進化したものにと、開催地を浅草橋から東京の情報発信地である表参道に移し、休日を楽しむ一般の人たちが入り交じる中、新たな「BACKYARD FES.」の形が生み出されていた。

 イベントではECサイトを運営する現場のプロが本音で語るトークショーをはじめ、バックヤードで活躍する人たちを表彰するBACKYARD AWARD、DJによるミュージックタイムなど、フェスという名にふさわしく、大盛り上がり。小さなお子さん連れのファミリーや外国人など、会場内はたくさんの人が訪れ、偶然立ち寄った一般客たちはショッピングを楽しんでいた。

 

光の当たらない、バックヤードで働く人々にスポットライトを。BACKYARD AWARD 2016

 

 ECサイトの運営には、注文を確認し、商品を出荷する地道な作業を行い、ビジネスの根幹を陰で支えているバックヤードの人々がいる。お客様のもとに商品を迅速かつ確実に届けることは当たり前と思われているが、実はその地道な努力を評価される機会はほとんどない。そこでバックヤードで懸命に働く人たちに光を当てようと、各店舗に社内から1名を選出してもらい表彰するBACKYARD AWARDを開催。

 

 店舗名と受賞者の名前が呼ばれると、本人はステージ上へと進んだ。「いつも前向きで明るく業務に取り組んでいる」など、具体的にどういう点が評価されたのかが発表され、恐縮しながらも誇らしげな表情で登壇する姿が印象的だった。受賞者の数は29名で当日参加した受賞者全員で記念撮影。イベントを主催した責任者、山本浩孝氏(株式会社アイル取締役CROSS MALL事業責任者)は、「普段はなかなか光の当たらないECサイトビジネスを支えるバックヤードの人たちを評価する場を設けることで、これからもっと業界を盛り上げていきたい」と今後もイベントを継続していく意向を表していた。

 

 

受賞者と推薦者にコメントをいただきました!

 

 茨城県の特産品を取り扱う『おいしいねいばらき』の大沼明弘氏は「複数のサイトを別で管理して大変でした。CROSS MALLを利用後、管理がラクになり、お客様とのコミュニケーションなどに力を注げるようになりました」とコメント。『ムラサキスポーツ e-style』の庄内直樹氏は「運用担当者の手間が減り、少人数で運用できるようになりました」と語った。受賞した感想を聞いてみると、「うれしいです」と誇らしげな様子。受賞者を推薦した『マンデイムーン』の青木陽子氏は「1人のスタッフを選出しましたが、本当にみんなにあげたいくらい感謝しています」と真剣な面持ちで話してくれた。

 

知らない魅力的なモノに触れ、ECのワクワク感をリアルに体験。 EC Market

 今回のフェスを開催する目的の1つに「日本に面白いお店があることをたくさんの人に知ってもらいたい」ということがあり、それを実現したのがEC Market。

 ECサイトを運営している企業がリアル店舗を特別にオープン。そのお店の1つ、壁紙屋本舗は洋服を着替えるように壁紙を変えてほしいという思いからさまざまな壁紙商品を販売するショップだ。イベント当日は、壁紙を使ってタンブラーやトレー、封筒などを作るコーナーや、壁紙を貼るワークショップを開催。子どもから大人までたくさんの人が楽しんでいた。他にも美容オイルや生石けんの手作りワークショップやタオルでのぬいぐるみ作り、浴衣体験など、さまざまな体験ができるとあって大人気だった。

 

 また、物流の仕組みを小さなお子さんにも理解してもらおうと、物流倉庫体験コーナーを設置。会場の一角に駄菓子の入った棚が置かれ、注文書に応じて商品をピッキングして荷造りするという物流の一連の流れを知ることができるものだった。楽しみながら、私たちの手元に商品が届くのは人の力によって支えられているということを知ることができた。ただ欲しいものを機械的に手に入れるだけでなく、ワクワクしながら知らなかったことに触れ、新たなモノを発見し、人と触れ合う温かさを体感することができた。

 

 

これからのECにはリアルとの距離感を縮める機会が必要。 Guest Talk

 

 ゲストトークのコーナーではネット業界の著名人3名を迎え、「これからの『ECの話』をしよう」と題して、ディスカッション。それぞれの自己紹介を行った後、司会者を務めた佐々木伸一氏が中心となり、トークを展開。現在のネットショッピングは価格競争に陥っていて、本来、買い物をする時に感じられる“新たなモノと出会った時のワクワクする気持ち”が少なくなってしまっているのではと問題点について言及。今回のフェスのように購入者とお店の運営者が直接、会ってコミュニケーションを取るような場を設けることの重要性について3人ともに熱く語っていた。「ECサイトの運営に興味のなかった人がこのイベントに立ち寄って話を聞いてくれることで舞台裏を知ってもらえればうれしいです。いい意味で今日は混沌とした雰囲気でした」と高木孝氏は感想を話してくれた。

 

 

 

業界のキーパーソンたちが明かした、EC物流の舞台裏。 LOGISTICS CAFE

 

 LOGISTICS CAFEでは、EC物流の現場を知り尽くしたゲストを迎えてトークセッションを開催。大手EC運用責任者を務め、物流の現場を知り尽くした(株)トークロアの伊藤良氏が「物流アウトソーシングの選び方と本音」について語った。現場の実態、アウトソーシング選定の基準など、業界の裏側を知るからこそ言えるポイントについて述べ、聞き手の興味を引いていた。次にクラウドWMSのリーディングカンパニー、ロジザード(株)の亀田尚克氏にバトンタッチ。入荷、出荷、棚卸、ロケーション管理などバックヤードの仕組み化について、具体例を交えながら話した。

 

現場ですぐに役立つEC運用事例を公開。 BACKYARD CAFÉ

 

 BACKYARD CAFEでは、ECバックヤードの運用事例についてトークセッションが行われた。

 よなよなエールなどを販売する(株)ヤッホーブルーイングの新津良明氏、スポーツ用品を扱う(有)ムーブの柴原章吾氏、メンズファッションを扱う(株)ピー・ビー・アイの清水上亮氏、無津呂晴菜氏がゲストスピーカーとして話をした。定期購入サービスの運用方法やカスタマー対応事例、商品管理手法など、各社の特徴的な運用ノウハウを公開。それぞれが自社の具体的な事例を包み隠さず話したため、参加者からは「とても参考になった」、 「普段聞けない話が聞けて良かった」などという声が多くあがった。

 


 

What is CROSS MALL? 

ネットショップの多店舗運営を最適化

 

「商品登録・在庫管理・受注管理・発注・仕入れといった、ネットショップを運営するのに必要な業務を一元管理できるASPソフトです。複数のネットショップの運営に必要な業務を効率化して、より最適な店舗運営を可能にします。」

詳細はこちら ⇒ https://cross-mall.jp/

 

 

<お問い合わせ>

 株式会社アイル

 TEL: 0120-356-932

 E-mail:info@ill.co.jp

 http://www.ill.co.jp/

関連記事